おすすめラッパーシリーズ：田我流とstillichimiya
本当に何度も書きながら自問してるんですけど、このシリーズ誰が読んでるんでしょうか。
わたしが二十数年生きてて唯一ほめられることは、何かしらの悪口をいう時のボキャブラリーなんですけど、あとかわいいところ。かわいいところもほめて！！なにでそれを培ってきたかって日本語ラップ(input)と度重なるインターネットバトル(output)だよ。キルアの影足なみに悲しいスキルですのでよい子はマネする必要ないです。
そんで今日はこれ紹介する必要あんのか？ってくらいメジャーな？あ〜そうでもないか、まあ世の中的にはライトコインくらいの知名度のラッパーを紹介したいです。Stillichimiyaという山梨県で活動するラッパーの田我流（でんがりゅう）です。
なぜかというと、たまたまさっきitunesからこの曲が流れたからなんですけど、夏が終わって涼しくなってくるこの頃にこの曲が聴きたくなるのって多分フェスで日が暮れて片手にジントニック持ってめちゃくちゃいい時間にこのイントロが流れて泣いちゃうくらいキマった思い出のせいだよ。
最高じゃないですか！？終電無くなったあとのクラブで朝方もうサイゼいくかそのへんの男捕まえてとにかくホテルで爆睡したいくらいのタイミングに流れたら本当にいいんですよ。よーしこれ聴いてラーメン食べて帰るか〜って思う。とにかく終電は逃したくない。徹夜でカラオケもできればやりたくない。
彼の所属するstill ichimiyaというグループはですね、とにかくキャラが濃くてですね、こいつらもスキルとか格好良さやヒップホップがどうこうではなく、コンスタントにバカな曲を出すので本当に好き。。フリースタイルダンジョンに3回出て3回負けたPONYちゃんや、般若と謎の小芝居をやってるMr.麿が所属してるよ。
クラスに1人はいた授業中ずっと落ち着きのない男子が5人集まった感じですね。わたしはそういう子が好きだった。椅子を後ろにグラグラして何回もこけてた山口くん。よく学校を脱走して、学校の裏に巨大な基地？作ってしまって大人に撤去されてた太田くん。。
あとPVがどれもトイカメラみたいな質感でむっちゃいいんですよね。少し前に流行った邦画みたいな。「スタジオ石」という、彼らのメンバーがやってる映像スタジオらしいです。
あとですね、田我流はめちゃくちゃ映画好きらしいんですけど、なんと2011年に主役で『サウダーヂ』という映画に出てます。わたしも再上映のタイミングで渋谷のユーロスペースで観ましたが、めっちゃよかったです。死んでいく山梨県の街と、増えていく外国人と、心の中の故郷がなくなった人間がどう思って生きてるのかって。わたしにも故郷があって今東京にいるんですけど、もう何も思い出せないです。うける。
これDVD出たらまたもう1回観たいな〜。でも出さないんだって。切ない。
あとですねえ、田我流はツアーDVDもむちゃくてよくてですねえ。つくりはロードムービーみたいになってるんだけど、ホテルで、車の中で、ラーメン屋で、田我流とメンバーたちがずっといらんことやってるんですよね。カラスに話しかけたりとか、そのへんのおばあちゃんと仲良くなったり。ずっといらんことをやってる。男の子数人で旅するってこういうことなのかな〜うらやましいな〜〜〜って本当に思うよ。
次回こそ本当におしゃれなラッパーの紹介にしますね。なんか男臭いチョイスがすぎるので。
